大量失点の始まりは「無理」から訪れる
- tokiofujiwara
- 10月8日
- 読了時間: 3分
― 無理と萎縮の狭間で、成長を掴む ―
試合の流れが突然崩れ、わずか15〜20分で大量失点——。そんな“悪魔の時間”を経験したことがあるチームは少なくありません。その原因は、技術よりも「心理」と「準備」に隠れていることが多いのです。
本記事では、「無理」と「萎縮」が生む大量失点のメカニズム、そしてそれを防ぐための“準備力”と“指導者の関わり方”について掘り下げます。
■ 「無理」から始まる崩壊の連鎖
野球には、まるで悪魔が舞い降りたように流れが一変する瞬間があります。それは、選手や指導者の“無理”から始まることが多いのです。
野手が届かないタイミングで無理に突っ込む
投手が三振を狙いすぎ、置きにいったボールを痛打される
「いける」と思い込んで力んだ結果、本来のバランスを崩し、プレーの精度が一気に落ちてしまう。ここに、大量失点の最初の引き金があります。
■ 慎重すぎるプレーも危険信号
「無理をしないように」と意識するあまり、プレーが“委縮”に変わるケースもあります。
打球への一歩目が遅れる
スローイングで力が抜ける
判断が遅れて流れに飲まれる
無理と萎縮。この両極端の狭間に、選手たちの本当の課題が隠れています。
大切なのは、自分の“今できるプレー”を理解し、「ここぞ」の場面で勇気を持って一歩を踏み出せる習慣を身につけることです。
■ 投手の心理が試合の流れを左右する
大量失点の場面では、投手の心理が試合全体を左右します。
失点を防ごうとして焦る
ストライクを取りに行き過ぎて甘くなる
守備陣とリズムが合わず、孤立する
これを防ぐには、事前のシミュレーションと信頼関係が鍵。「この場面で何を投げるか」「守備陣の動きはどうか」を普段から共有しておくことで、一瞬の判断に迷わず、自分の投球を貫けるようになります。
■ 「無理」を止める力は“準備”から生まれる
緊張した試合では、頭が真っ白になりやすい。だからこそ、普段の練習から“次のプレー”を想定しておくことが重要です。
「サードゴロを捕ったあと、ファーストが落としたら?」
「ランナーがスタートしたら、どこに投げる?」
こうした2段構え、3段構えの思考習慣が、冷静さと一球集中力を生み出します。
■ 指導者の声がチームの空気を作る
「任せた!」「いけるぞ!」という言葉は選手を奮い立たせますが、時に“無理をさせる空気”を生むこともあります。
一方で、「ミスしても大丈夫」「次がある」という言葉は選手を落ち着かせ、本来の力を引き出します。
大量失点の背景には、単なる技術的なミスではなく、チームの空気感や指導者の言葉の影響も深く関係しているのです。
■ 大量失点は“失敗”ではなく“学び”
大量失点は、成長のための最高の教材でもあります。
「無理をしないこと」と「挑戦しないこと」は違います。「安全策」ではなく、「準備された勇気」を持ってプレーすることが、チームと個人の成長につながります。
試合後には、「なぜそうなったのか」をチームで共有し、感情ではなく“原因”を分析すること。それこそが、真の強化への第一歩です。
■ 結論:無理をせず、萎縮せず、成長するチームへ
大量失点は偶然ではありません。無理と委縮のバランスを崩したときに必ず起こります。
だからこそ、普段からの練習で「無理をしない勇気」と「挑戦する覚悟」を同時に育てることが大切です。
失敗は成長の素材。“悪魔の時間”を、次の勝利への糧に変えていきましょう。







コメント